仕事とバンド
突然ですが、(以前からなので私にとっては突然ではないのだが)私の親戚があるバンドのヴォーカルをやっている
私が特定される可能性があるのでバンド名は明示は避けるが、メジャーデビューもしているバンドであって先日ライブを見に行ってきた
感染数は減ってきているとはいえ、コロナ禍のため座席指定、掛け声禁止、マスク着用等の対策で行われた
ライブの内容としては規制が多い状況で10,000人程度のキャパシティで開催できたのはすごいことだと思う
私が気になったのは、親戚のヴォーカルがMCの時間に言った言葉であった
「みんなにとっては小さいことかもしんねぇけど、俺の作った歌をやっと自信持って歌えるようになったんだ。それって小さなことかな」
一言一句同じではないと思うが、その様なことを言っていた
私は、なるほどバンドマンとは言っても仕事をしているという立場は変わりないのだなと思った
私自身、この仕事に就いてから誇りや責任を持つのには時間がかかった
他者の評価ではなく、自身の生業というものがどれだけの人に影響を与えて、その人の生涯に影響を与えていくのか、更にはその子々孫々に影響を与える可能性すらあるということに気づくのに時間がかかった
だからこそ仕事における一挙手一投足に自信と責任を持って挑むべきなのだと思う
親戚は2年前のMCでこの様なことも言っていた
「名曲って勝手にできるものじゃないんだよ。ライブで歌って、みんなが聞いてくれて歌って、その曲に感動してくれる人がいてできる」
納得できる言葉だと思った
では、名曲を作るならどうしたら良いか?
それは一曲一曲に真摯に向き合って作品を作り上げることだろう
他者の評価はその後についてくるのである
他方、仕事ではどうだ
日々の勉強等の自己研鑽や業務に対する取り組みを一所懸命に行うことではないだろうか
評価は後からついてくる
上司が見てくれていなくても、評価する仲間が増える
社会人とバンドマンは遠い存在の様だが、仕事の責任や誇り、評価については近しいところがあるのだと思った
そして私は親戚の言葉で、鼓舞され、より仕事を熱心に取り組みたいと感じた